高木 健富

中部電力ミライズ株式会社
法人営業本部 ソリューションセンター 開発一体型ソリューションチーム

高木 健富

2019年入社 情報理工学部 理工学研究科 機械電子制御工学専攻

学生時代の専攻分野

モノを安全に、思い通りに動かすための学問である制御工学を専攻。画像解析のためのプログラミングをおこなったことは現在の仕事にも生かすことができている。

CAREER PASS

  • 1年目

    岐阜営業本部 法人営業部

    製造業を対象とした技術コンサルティング業務に従事する。省エネや設備導入をテーマにしてお客さまの課題をヒアリングし、解決に向けた技術開発や提案をおこなう。
  • 3年目

    自動車メーカー 出向

    エネルギーのユーザー側の一員となり、電気やガスなどのエネルギーをマネジメントするシステムの導入検討をおこなうなど、自動車産業における省エネ・脱炭素への取り組みを現場の一員として学んだ。
  • 4年目

    法人営業本部 ソリューションセンター 開発一体型ソリューションチーム

    既存の技術では解決できない課題をお客さまとともに技術開発から取り組む開発一体型ソリューションの業務に従事する。その中でも画像解析による自働化ソリューションサービスを担当する。
イメージ
インタビュー

インタビュー

中部電力を選んだ理由

4人兄弟の末っ子で親戚もたくさん。そんな環境で育ってきたせいか、人と話すことや人と関わることが大好きでした。とはいえ、大学での専攻とのつながりで考えると、機械や設備の設計の仕事に就くのだろうと漠然と考えていました。
考えが変わったのは就職活動を始めてから。コミュニケーション力が自分の強みであることに気がついたことに加え、技術コンサルティングという仕事があることを知ったことがきっかけです。大学での学びと自分の個性を生かすことができる仕事だと思いました。
職種を絞ったうえで改めて様々な企業を眺めてみると、中部電力※はメーカーや他のインフラ企業以上に多くの企業と関わりながら仕事をしていることがわかりました。それは、多くの人と関わりながら暮らしや社会を支えたいという私の希望にマッチする会社像でもありました。先輩社員たちの仕事に対する熱意も、大きな決め手になりました。

※現:中部電力ミライズ株式会社

初任配属部署での仕事内容

電気を効率よく使ってもらう提案やサポートをおこなうことでお客さまの満足度を高め、中部電力グループを「選ばれる会社」にしていこうというのが、技術コンサルティングの仕事です。仕事ではまず、省エネなどに関するお客さまの悩みや要望をうかがいます。そしてそれらを解決するためのエネルギーの使い方や、省エネ効果の高い設備の提案などをおこないます。課題によっては既存の設備や技術では対応できないこともあります。そこで私たちが新たな技術を検討し、設備メーカーなどと協力して試験をおこなったうえで導入を目指します。これが「開発一体型ソリューション」です。
印象に残っているのは、製品の品質チェックに配置する人員の不足に悩んでいる企業をお手伝いした案件です。中部電力グループには、送電線の不具合を監視するための画像解析技術があります。我々のチームはその技術を活用できるのではないかと考え、社内の開発チームや設備メーカーなどと協力して試行錯誤を重ね、実用化にこぎ着けました。完成した設備を納品するときは、まるで子どもが巣立っていくときのような気持ちでした。お客さまからも「いいものを作ってくれた」と言っていただけたことが思い出深いです。

現在の部署での仕事内容

開発一体型ソリューションには「熱制御」「洗浄」「自働化」の3つの要素があり、私は画像解析を使った自働化ソリューションの提案を担当。画像解析と聞くとエネルギーと関係ないと思われるかもしれないですが、お客さまの課題はさまざまです。その中でも社会課題になっている人手不足、働く環境の改善、品質問題などに対して、これらの課題を解決する取り組みをおこなうことがインフラ企業として重要な役割だと考えています。 画像解析はAIの進歩とともに技術開発が進みました。しかしユーザーにとって、自社の業務に完全にマッチした自働化設備になっているかというと、そうではないケースも多いです。しかしながら自社用にカスタマイズやオリジナルの開発をおこなうとなると、ノウハウなどがなく難しいという企業が少なくありません。そこで私たちがお客さまにとっての伴走者となり、技術開発や導入に向けたお手伝いをしています。画像解析の場合、撮影方法によって最適な組み合わせを探し出すことや、常にその値で撮影できるように機械を設計するなど技術検討をおこなっています。

インタビュー

仕事のやりがい、成長を感じるポイント

「お客さまの課題を解決する技術」を開発する過程では、お客さまはもちろんのこと、社内の開発チームや設備メーカーの技術者など、たくさんの人と関わります。多くの人と同じ目標に向かって、各自が専門性を発揮しながら一緒に前進していくというプロセスは、この仕事ならではの楽しさであり、プロジェクトの醍醐味です。
課題を解決する技術が確立できると、お客さまから「ありがとう」の言葉を直接いただくことができます。これは、技術職でありながらお客さまに近い位置で仕事をするソリューションチームならではの喜びです。
お客さまが何かしらの課題を感じて私たちに相談を寄せてくれますが、その課題が真の課題ではないこともあります。私たちは表面的な課題だけでなく真の課題を深く解決するお手伝いをしています。こうした経験を通して、広い視野で物事を考える力が養われました。

今後挑戦したいこと

中部電力は、新しいことに挑戦しようという気持ちを強く持った会社です。10年も前から開発一体型ソリューションに取り組んでいることや、画像解析技術をサービスに取り入れたことなどはその代表例だと言えます。若手の意見を尊重し、新しいことへのチャレンジを応援してくれる会社でもあります。この環境をフル活用しながら私は、お客さまが抱えていらっしゃる課題の解決に向けて、エネルギー分野にとらわれることなく幅広い領域にまで踏み込んだサービスの開発に取り組みたいです。その結果として、社内外を問わず「高木さんに頼んでよかった」と言ってもらえる人財になりたいです。
そのために心がけているのは、厳しい意見であっても必要ならばきっちりと相手に伝えることです。「こんなことを言うと気分を損ねるかもしれない」とためらいそうになることもありますが、それでは結果的にお客さまに不利益をもたらしてしまうこともあります。大切なことをきちんと伝えることこそが、長い目で見ると信頼関係につながると考えています。

相関図

相関図

※掲載社員の仕事内容・所属部署は取材当時のものです。