
インタビュー
中部電力を選んだ理由
⼤学で原⼦⼒に関する分野を専攻していたことから原⼦⼒発電所に興味があり、中部電力を志望しました。「この会社に入りたい」という強い気持ちが生まれたのは、先輩社員から直接話をうかがったことがきっかけです。先輩方の言葉から、日本における原子力発電の重要性を強く感じました。また、東日本大震災を受けて停止している浜岡原子力発電所の再稼働に向けて、全力で取り組んでいる姿やその仕事に大きなやりがいを感じている様子に感銘を受けました。私も先輩たちのように中部電力の原子力部門で働き、浜岡原子力発電所の再稼働に貢献したいと思ったことから、入社を決めました。
初任配属部署での仕事内容
⼊社後1ヶ月間の集合研修が終わった後、現場研修の一環として、発電部に仮配属され、発電所をパトロールして異常などがないかを調べる仕事を担当しました。このとき、⽬の当たりにした設備の⼤きさや存在感などに圧倒されたことを今も鮮明に覚えています。
2年⽬になり本配属先となったのは、保修部原⼦炉課です。原⼦炉に関係する機械設備のメンテナンスを担当しました。本配属1年⽬に、発電所にとって安全上の重要な設備の一つである、⾮常⽤ディーゼル発電機の部品が破損するというトラブルが起こりました。トラブルが確認されるとすぐに、現場の状況の把握を実施。さらに、原因究明のために、さまざまな解析や試験をしたり、過去の記録を確認したり、数多くの対応を課員⼀丸となっておこないました。その対応スピードの早さやチームワークの良さが強く印象に残っています。
現在の部署での仕事内容
浜岡原⼦⼒発電所の再稼働に向けて、安全性を⾼めるための設備の設計をおこなっています。新たに導入する設備や既存設備の耐震補強に向けた検討が私の担当業務です。私たちが検討して⽴案した対策は、原⼦⼒規制委員会がおこなう「新規制基準適合審査」で議論されます。この審査で対策の説明をおこなうのも、私の役割です。
新規制基準適合審査を通過することができると、念願の浜岡原⼦⼒発電所の再稼働に向けて⼤きく前進します。審査が近づいてきている今、私をはじめ部署のメンバーは緊張と期待が半々に⼊り交じった気持ちで過ごしています。この⽇に向けて私たちは⽇々、努⼒を重ねてきており、「いよいよだ!」という気持ちも⼤きく、チームの⼠気は⾮常に⾼いです。

仕事のやりがい、成長を感じるポイント
発電所の安全性を⾼めるという現在の仕事は、浜岡原⼦⼒発電所の再稼働に直結しており、そこが最⼤のやりがいです。原⼦⼒発電所の再稼働は、安価で安定的な脱炭素エネルギーの供給に貢献し、社会や⼈々の暮らしに間違いなく貢献できると信じています。⼤きな意義のある仕事に直接的に携わることができ、とてもやりがいがあります。
⼤学で原⼦⼒関係を専攻していたとはいえ、原⼦⼒発電についての知識はほとんどなく、⼊社後の研修や実務を通してしっかりと知識を⾝につけられたことは、成⻑のポイントです。
設備の設計、耐震という分野は、⼊社後に携わって学び始めた分野です。未知の領域で新しい知識をどんどん⾝につけられたことも、成⻑のポイントだと感じています。
現在の仕事では、社外の別部署や社外の協⼒会社など、たくさんの⼈と協⼒して業務を進めています。仕事を円滑に進めるためのコミュニケーション能⼒や課題を解決に導いていく⼒、論理的に物事を考える⼒というのも、学⽣時代に⽐べてずいぶん成⻑しました。
今後挑戦したいこと
現在は浜岡原⼦⼒発電所の再稼働を最優先事項と位置づけて仕事に取り組んでいます。また、再稼働が実現したその先には、新たな原⼦炉の建設が必要になるはずです。そこで、10年先や20年先を⾒据え、次世代⾰新炉の開発・建設に取り組みたいと考えています。次世代⾰新炉は既存炉に⽐べて、安全性が⾼く、発電の過程で⽣じる熱を利⽤して⽔素を製造できるものもあり、さまざまなメリットをもたらすことができるので、ぜひ、浜岡原⼦⼒発電所でも採⽤できるように挑戦していきたいです。
相関図

※掲載社員の仕事内容・所属部署は取材当時のものです。