船戸 信吾

中部電力パワーグリッド株式会社
用地部 送変電用地グループ

船戸 信吾

2019年入社 政治経済部政治学科

CAREER PASS

  • 1年目

    中部電力株式会社 三重支社 四日市営業所 契約課/社内外の工事調整、用地交渉など

    高圧契約業務に従事。主に契約の申込みに伴う社内外の工事調整や、停電時の対応などをおこなった。社内業務を学ぶとともに、電気工事店や太陽光発電事業者の窓口として社外対応を経験することができた。
  • 3年目

    学校法人海陽学園 出向

    海陽学園は中部電力や東海地方の企業の支援によって誕生した全寮制の中高一貫男子校。寮で学生たちと寝食を共にし、教育環境のサポートや学校運営の補助をおこなった。
  • 4年目

    中部電力パワーグリッド株式会社 基幹系統建設センター 東名古屋東部線工事所 用地グループ

    尾張地域と三河地域をつなぐ⼤規模な送電線のリフレッシュ⼯事にて、鉄塔建設や送電線の権利設定をおこなうための⽤地交渉業務に従事。主に地権者や関係行政との交渉や地元対応を担当し、対外的な協議や折衝をおこなった。
  • 6年目

    中部電力パワーグリッド株式会社 用地部 送変電用地グループ

    用地交渉に関する業務の円滑化・効率化を図るなど、現場が抱える課題の解決に向けた後方支援をおこなっている。
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インタビュー

インタビュー

中部電力を選んだ理由

中部電力を志望するきっかけとなったのは、大学時代に部活動の主務を務め仲間が活躍できる環境づくりに励んだことで、自分が今まで当たり前だと思っていた環境が陰から誰かに支えられていたことを実感した経験でした。その経験から私は、人々の当たり前の生活を支えるための仕事がしたいと思うようになり、社会の基盤を支えるインフラ業界を中心に就職活動をおこないました。
決め手となったのは、「未来をつくる」というチャレンジ精神に満ちた社風に共感したことでした。電力会社には保守的なイメージがあるかもしれませんが、実際には電力自由化や脱炭素化をはじめとした電力業界を取り巻く社会情勢の変化に、中部電力はさまざまな新しい取り組みをおこなうことで対応してきました。これまでに電力事業で培った地域からの信頼や技術的な知見を防災、防犯、医療などに活用し、社会課題を解決する取り組みもその一つです。電気の安定供給という絶対的な使命を持ちつつ、新しい価値の創造に挑戦する姿勢に強く惹かれ、入社を決めました。

これまでの仕事と身についたスキル・価値観

これまでに契約課での社内外の工事調整、学校法人での学生のサポートや学校運営の補助、そして電気設備のための用地交渉という全く異なる仕事を経験してきました。どの仕事も、「人」を相手にする仕事であるということは共通しています。私は仕事を通じて「人」と関わり続ける中で、仕事にルールや規則はあるものの決まった正解はないという価値観を学びました。相手によって意見はそれぞれ異なり、同じ人であっても気分や考え方が変わったりします。あるとき正解だったことが、誰に対しても、いつでも正解であるということはありません。
社内外問わず多くの人と意見を交換し交渉をおこなう中で、相手の話に耳を傾け、相手の立場に立って物事を考えることで自身の中にはない考えを得られる機会が多くありました。一つの考えに固執することなく、さまざまな考え方を理解したうえで、より良いものを共に考えていくことが重要なのだと認識することができました。そのことを認識してからは、自分一人で物事を抱え込みすぎないようになりました。周りを巻き込み、さまざまな考えやアプローチを持ち寄ることで、自分だけではたどり着かなかった「そのとき、その状況に応じた正解」に近づくことができるようになったと感じています。

現在の部署での仕事内容

発電所から利用者の皆さまのもとへ電気を届けるためには、変電所をはじめとしたさまざまな施設が必要です。送電線を引くためには鉄塔が欠かせません。それらの施設や設備のための土地を用意するのが、入社4年目から携わっている「用地」の仕事です。ある土地に鉄塔の建設が計画された場合、地権者に対し計画を説明し、鉄塔建設用の土地を譲っていただいたり、工事のために土地を使用させていただけるよう交渉をおこないます。私は前の所属部署にて、前述のような地権者の方や関係行政との交渉や地元対応を担当していました。現在はそんな現場の交渉担当者を後⽅⽀援する仕事に従事しています。交渉を進めるにあたっての⽅針を⽴案したり、社内外の関係者と連携しながら⽤地取得状況の進捗確認などをおこなうことが、現在の私の役割です。
地域の⽅と直接顔を合わせて話をする機会の多い⽤地部⾨は、数ある中部電力グループの部門の中でも地域にとても近い部門の一つだと感じています。親しくなった地権者の⽅から野菜をいただいたり、地域のお祭りに参加したりというのは、⽤地部⾨ならではです。仕事に明確なゴールがあることも⽤地部⾨の魅⼒です。計画が立ち上がってから⽤地取得の交渉、その後の⼯事というプロセスには数年単位の時間が必要です。しかし、一つ一つの努⼒の積み重ねが、鉄塔という⽬に⾒える形になっていきます。⼯事が終わって新たに立ち並んだ鉄塔を、少し離れた場所から眺めたときの達成感はたまりません。現場とゴールを共有し、そこに向けての課題を解決できるよう、日々業務に取り組んでいます。

インタビュー

今後の目標、挑戦したいこと

自分が住んでいる地域や所有する土地に変電所や鉄塔などの施設や設備が建設されると聞いて、最初は不安を感じる⽅も少なくありません。⼤切な⼟地を譲ってくださいと突然⾔われても、⼾惑うのは当然のことです。そのような状況の中で中部電力パワーグリッドは、地域の皆さまや地権者の⽅にご納得いただき、事業に協⼒いただくための膨⼤な知⾒を積み重ねてきました。私は今、それらの知見を次の世代へ継承することの⼤切さを感じています。すでに、これまでの業務をマニュアルへと落とし込む作業を進めています。現場の視点だけでなく、学問的な視点なども盛り込むことで、より充実したものにしたいと考えています。
さらに、中部電力パワーグリッドが⽤地取得という業務で得た知⾒を⽤いて、地域に貢献していきたいという思いもあります。例えば⾃治体の場合でも、道路や公共施設を整備する際に⽤地取得というプロセスは発⽣します。災害からの復旧・復興においても、⽤地の知見は必要になります。そこには、私たちの経験を生かすことができるはずです。2023年10⽉には、⽤地取得の⽀援をおこなうグループ会社「中部電力グランドワークス」を設⽴しました。私たちの部署を、ひいては中部電⼒を、もっともっと地域に近くて地域に貢献できる組織にしていきたいです。

相関図

相関図

※掲載社員の仕事内容・所属部署は取材当時のものです。