小坂 里穂

中部電力株式会社
経営管理本部 収支管理グループ

小坂 里穂

2018年入社 法学部 法学科

CAREER PASS

  • 1年目

    中部電力パワーグリッド株式会社 岐阜支社 岐阜営業所 地域サービス課/お客さま対応

    計画的な停電工事の周知をはじめとしたお客さま対応を担当。2020年頃からはコロナ禍で在宅勤務が増えてきた時期でもあり、停電工事を了承いただくことに苦労するケースもあったという。
  • 3年目

    中部電力株式会社 経営戦略本部 CSR推進グループ/IR活動、ESG評価機関対応など

    中長期的な企業価値の向上を目的としてIR活動を担当。当初は投資家の⾼い専⾨性に圧倒され、何もできずに戸惑った。しかし他部署の同期と「これってどういう意味合いだろう?」と国の審議資料などを読み解くことで業界の流れをつかみ少しずつ理解を深めていった。
  • 6年目

    中部電力株式会社 経営管理本部 収支管理グループ/中部電力株式会社の収支予想、予算統制、新しい予算制度の検討業務など

    予算管理の他、資本市場ニーズに応えるため管理会計の高度化・財務戦略の検討業務もおこなっている。予算制度のあるべき姿の再考とともにそれを実現するようなシステム改修などを実施することで、より柔軟・自律的に予算管理ができる環境に変えていきたいと意気込む。
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インタビュー

インタビュー

中部電力を選んだ理由

私には年の離れた兄がいます。兄が大学卒業後に就職し、熱心に仕事に打ち込んでいる姿を見て、意外に思う一方で頼もしくも感じました。当時中学生でしたが「将来は私も仕事をがんばりたい」と心のどこかで感じていたように思います。
就活では兄のように「やりがいのある仕事につきたい」という軸と、「幅広い仕事が経験できる会社がいい」という軸で探しました。飽きっぽい性格ということもあり、最初から一つの業務に決めてこなすより、色々な業務に触れていくなかで自分が得意とする仕事をしたい気持ちがありました。
これらの希望に合致したのが中部電力でした。社会基盤を支える電力インフラ事業にはやりがいがありそうでしたし、ジョブローテーションでいろいろな仕事が経験できることも魅力でした。あとは就活中に出会った社員の皆さまの人柄の良さですね。どんな仕事をするにしても、やはり「誰と働くか」が一番重要だと考えていました。

これまでの仕事と身についたスキル・価値観

配属先の営業所では、お客さま対応に従事しました。私が入社した2018年は大きい台風がいくつもやってきた年で、強風などにより停電が発生するとお問い合わせの電話がたくさん寄せられます。新人の私はうまく応えられないことが多く、「どうすればいいんだろう」と悩むこともしばしば。その後気づいたのは、私にはお客さまに寄り添う気持ちが足りなかったということ。ただ事実を伝えるだけでなく、相手の気持ちを優先的に汲み取ることで対話がスムーズに運ぶようになることをこの時期に学びました。
3年目からは経営戦略本部に所属。IR活動を主に担当しました。中部電力の財務・非財務状況など投資判断に資する情報を株主・投資家に開示し、建設的な対話を通じた中長期的な企業価値の向上を目的とした業務です。機関投資家や証券アナリストをはじめとしたプロの方と対話するため、中部電力の経営状況だけでなく、電気事業を取り巻く環境や制度の変化、資本コストや株価の知識など、とにかく幅広い知識を身につけるのに苦労しました。ただ、会社の全体像が少しずつ見えるようになっていく過程はとても面白かったですね。

現在の部署での仕事内容

現在は中部電力株式会社の収支予想、予算管理業務をおこなっています。数年後に達成すべき利益目標に対し、まずは足元1年目の目標水準を設定し、各主管部にどれくらいの予算を配分すれば目標達成に近づけるかを管理していく業務です。予定している活動が収支にどの程度影響するのか、全体とのバランスをとりつつ予算を調整していく活動ですから、それぞれの事業の実態やお金の流れなどを熟知しないと仕事になりません。経理の知識をまったく持たない状態で始めたので、IR同様、導入部分では苦労しました。その後実務を通じて少しずつ力が身につき、最近では自分が扱っている数字が全社に与える影響を見通せるようになってきました。
経営目標の達成に向けて中部電力株式会社各主管部に指示を出す役割なのですが、依頼先の理解をなかなか得られず難航することも。日々さまざまな立場、さまざまな意見を持つ方々とのディスカッションを通じて、最善の落とし所を見つけていく折衝力が鍛えられたように感じています。

インタビュー

今後の目標、挑戦したいこと

これまで「今、中部電力グループで何が起きているか」を知る術についてIR業務を通じて学び、経営ビジョン・中期経営目標の実現に数字の面でアプローチする方法を予算管理で学びました。今後、短期的には、連結大の収支を語れるよう電気事業制度や会計の知識を深めたいと考えています。また、中期的には利益を生み出す事業部での実務経験も必要と考えます。
経営戦略本部も経営管理本部も、経営に関わる部署であり、会社が向かうべき方向を定める羅針盤の役割を担っているため、必要な機能であることは間違いありません。しかし、経営目標を達成するには、管理間接部門のコスト削減と同時にプロフィットセンター(利益創出部門)での利益創出が必要不可欠です。今後のあるべき予算制度の検討では、コスト管理だけではなく、戦略的投資などに対する管理も必要と考えています。机上の空論・頭でっかちな計画に終わることのないよう、グローバルをはじめとしたプロフィットセンターで実際に汗をかく経験をしてみたいです。
そして、長期的には会計知識や事業経験などを生かして、企業価値の向上に向けた情報を対外的に訴求できるようになりたいと考えています。

相関図

相関図

※掲載社員の仕事内容・所属部署は取材当時のものです。