松浦 凌

中部電力株式会社
グローバル事業本部 ポートフォリオ・マネジメントユニット

松浦 凌

2015年入社 人間社会学域 経済学類 国際金融専攻

CAREER PASS

  • 1年目

    中部電力株式会社 名古屋支店小牧営業所 営業課/法人顧客の電気工事受付および進捗管理

    お客さま、電気工事店、配電部門との関わりを通じて基本的な仕事の進め方を身につける。「電力の安定供給」に対する配電部門の熱量に触れた経験は最大の財産と語る。
  • 3年目

    中部電力株式会社 人事部 安全・服務管理グループ/衛生管理業務、給与厚生制度の企画・運営、海外勤務社員制度の企画・運営

    3年間、人事部に所属。衛生管理業務、給与厚生制度の運営管理業務に携わる。また、海外勤務社員制度の企画・運営を通じて視野の広がりを感じたという。
  • 6年目

    中部電力ミライズ株式会社 業務管理・支援本部 経理グループ/予算管理、資金管理、決算、税務

    全社の予算管理から税務まで、お金にまつわる業務を幅広く経験。社会人として必要な経理に関わる基本的な知識が身についたため、本人は「貴重な経験をさせてもらった」と語る。
  • 9年目

    中部電力株式会社 グローバル事業本部 ポートフォリオ・マネジメントユニット/海外事業の収支管理・事業計画策定、出資参画済み海外事業に関する経理面でのサポート

    海外事業の収支管理・事業計画策定業務をメインで担当。また、2021年に株式を取得したBitexco Power Corporation(ベトナムで水力発電を中心とした再生可能エネルギー事業を展開する会社/以下、「ビテクスコパワー社」という。)に関わる経理面でのサポートを実施。
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インタビュー

インタビュー

中部電力を選んだ理由

特にこれという軸がなかった私は、就職先選びに迷いました。金融やメーカー、建設などさまざまな業界を比較検討する中、頭をよぎったのは東日本大震災の被災経験でした。
私は当時高校3年生で、大学進学の報告も兼ねて岩手県八幡平市の親類を訪れていました。そして午後2時すぎ、突然の大きな揺れに襲われます。直接生命に関わるようなことはなかったのですが、停電はその後3日間にわたり、夜は真っ暗。料理もできず、お風呂にも入れない。このときほど電気のありがたみを強烈に感じたことはありません。
就職した後のことを想像したときに、私が最もインセンティブに感じるものは一体何か。それはやはり打ち込むだけの価値がある事業、仕事につくことではないか。市民生活や経済の基盤を支えていく電力インフラ事業でなら、困難に直面しても乗り越えていけるのではないかと考えたことが、中部電力に決めた理由です。
もちろん、社員の皆さまの人柄の良さなどを総合的に判断してのことですが、人知れず日々の安心を守り続けるというやりがいは、他の事業では得られないものだと思います。

これまでの仕事と身についたスキル・価値観

初めての配属先では、電気工事の申込受付や工事の手配などを担当。電気設備の名称や役割を覚えることに苦労しましたが、覚えた知識がお客さま応対の中で活かされた際には嬉しかったです。ときにはお客さまから厳しいお言葉をいただくこともありましたが、中部電力への期待の裏返しと捉えて、期待にお応えできるよう、努力しました。
3年目からは人事へ。実は私にはチャレンジしてみたいポジションがありまして、それが「グループ会社の経営支援業務につきたい」というものです。このポジションを任されるためには、収益を直接生み出すフロントオフィスから経理や人事などのバックオフィスまで、企業の運営全般について知る必要があると考えています。この目標を叶えるためにいろいろな現場を経験しながら段階的にスキルアップしていきたいと、早い段階で会社に伝えていました。
人事への異動は、おそらくこうした私の希望に応えてくれたものです。その後経理業務も経験するなど、目標とするポジションに必要な知識を少しずつ身につけています。さまざまな経営課題を解決に導く経営支援を任される人財を目指してキャリアを築いていた私ですが、次の異動先は思わぬ部署でした。

現在の部署での仕事内容

現在は、グローバル事業本部で脱炭素を軸に欧州・アジア・中東・太平洋地域などでプロジェクトを展開しております。私の主な業務は各プロジェクトの収支を取りまとめ、グローバル事業全体としての業績や見通しを作成することです。骨の折れる仕事ですが、やりがいを感じて取り組んでおります。
また、海外出資案件のうち、ベトナムのビテクスコパワー社に関連する経理面でのサポートを担当しております。
ベトナムは、人口の増加と経済発展が著しく、今後も電力需要の拡大が予想されています。さらにベトナムは、ASEAN諸国の中でも日射量や風況条件の良好な土地が多いことから再生可能エネルギーのポテンシャルが高く、ベトナム政府も再生可能エネルギーの比率を高めていく計画を示すなど、再生可能エネルギー分野のさらなる成長が期待されています。このため、ビテクスコパワー社にはまだまだ成長のポテンシャルがあると考えており、なんらかの形で更なるビジネスに発展していければと考えております。
正直なところ、異動当初は「なぜ私がグローバルに?」と考えておりましたが、今は少しでも長くグローバル事業本部にいたいなと思います。

インタビュー

今後の目標、挑戦したいこと

ビテクスコパワー社と中部電力とのコラボレーションを推進していきたいと考えております。詳細については「乞うご期待!」といったところですが、コラボレーションを通じて、ベトナムの再生可能エネルギーの発展に貢献するとともに、ビテクスコパワー社が当社グローバル事業の収支の柱の一つになれば嬉しいなと思います。
ただし、計画を形にするためには現地の会計基準や税制、法律などに精通しなければなりませんし、投資やコンサルティング、M&Aの知識なども身につける必要があります。カタコトの語学力向上も必須です。超えなければならない山は高いですが、だからこそ乗り越えたい。ベトナムの皆さまに新しいバリューを届けたいと考えています。
壁にぶつかり悩んだときには、勝手ながらロールモデルとしている小牧営業所時代の上司であれば、どう対応するだろうかとよく考えます。ビテクスコパワー案件を通じて、上司のことを頻繁に考えることになるのではと思います(笑)

相関図

相関図

※掲載社員の仕事内容・所属部署は取材当時のものです。