- 中部電力ミライズ株式会社 法人営業本部 法人営業部（ミライズエンジニア部門）
三嶋 洋介
2020年入社 工学部 環境エネルギー工学科 環境工学コース専攻 卒業2020年に新卒入社。同年に現在の部署に配属され今に至る。当初は先輩社員のサポートのもとで活動していたが、現在は独り立ちし、大手企業を担当し奮闘している。「今の仕事の省エネ提案に、大学での研究がそのまま役立っている」とのこと。
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中部電力ミライズ
エネルギーソリューション部門
業務用のお客さまのソリューション
エネルギーを軸に課題解決を図るコンサルタント
大気汚染や水質汚染、それに伴う公害がたびたびメディアに取り上げられる町で生まれ育ったこともあってか、幼い頃から環境問題に関心を持っていたように思います。そのため大学では環境工学を学び、都市部での効率的なエネルギー活用について研究しました。
その想いと知見を活かせる就職先として、中部電力を志望。現在はスーパーやコンビニ、飲食店などの商業用店舗を持つ法人のお客さまに対し、省エネ、省コスト、業務効率化を提案するソリューション活動に従事しています。再生可能エネルギー電源に由来するCO₂フリー電力などへの需要も高まる中、私たちエネルギーソリューション部門の仕事はお客さまごとに異なる課題に個別の解決策を提案してく「エネルギーを軸としたお客さまのお悩み全般のコンサルタント」といえます。
数百に上るスーパーマーケット店舗の省エネ策を提案
現在は、スーパーマーケット事業を展開する大手小売企業を担当しています。一部上場企業ということもあり環境経営への関心が高く、数百に上る店舗での省エネ、省コスト、脱炭素に向けた具体的な取り組みは喫緊の課題でした。
担当初年度、早速上記課題へのアプローチを開始した私は、翌年に大規模なシステムの導入を提案します。提案内容に自信はありました。しかし投じたコストに見合うメリットが得られるのかどうか、お客さまからシビアな指摘が相次ぎます。私もまだ経験が浅く、エビデンスも不十分でした。そのとき「これは？」と興味を示されたのが、提案書に盛り込んでいた「子メーター」とよばれるサービスでした。
全国でもあまり例がない大規模プロジェクトを受注
従来、電力の使用状況は店舗および入居テナントごとに設置された機械式の電力メーターで管理していました。このメーターをIoT機能を付した子メーターへ交換し、店舗とテナント内に設置。PCで毎日データを集計し、何日の何時にどこでどれくらい電気が使われたのか見える化するというものです。
当初のプランは大幅な見直しとなりましたが、子メーターサービスの導入は決定。スーパーマーケット150店舗に1500個以上の子メーターを導入するという設置実績は国内でもあまり例がありません。もちろん社内でもはじめて。受注の喜びもどこへやら、具体的な設置方法や運用方法の検討に大わらわでした。150を超える店舗へすみやかに納品するには、優先順位を確認しながらスケジュールをひき、納入業者と綿密な調整を行う必要があります。効率を重視しながら無事に導入まで終えるのにはかなりの労力を要しました。また、契約書の作成にも苦労しました。お客さまと社内の法務部に何度も確認を取りながら、少しずつ内容を整えていきました。
真の課題を見極めるお客さま起点でのソリューション活動
2022年初頭から子メーターの設置工事がはじまり、現在少しずつデータが集まってきています。今後は使用状況を細かく分析して問題点を洗い出し、改善策を提案するコンサルティング業務を行いつつ、ゆくゆくはCO₂フリー電力を活用した脱炭素を実現する仕組みづくりにも取り組む予定です。今回の実績を足がかりに、さまざまな企業へと横展開できるサービスに育てていきたいと考えています。
今回学んだことは、お客さま起点で解決策を考える大切さ。はじめはどうしても「自分はこうしたい！」という思いが先走ってしまうこともありますが、重要なのはお客さまの本当の困り事は何かを正しく掴み、「それが欲しかった！」というプランを立てて実現に導くことではないかと感じています。
私が中部電力で果たしたい約束とは
従来型の機械式メーターでは、1ヶ月単位でしか電気の使用状況を把握することができませんでした。そこでIoT技術を活用しメーターをネットワーク接続。いつどこでどんな電気の使い方をしているのか一目でわかるようにすることで、対策を立てやすくなります。このスマートメーターをはじめとしたさまざまなサービスを組み合わせながら、顧客の課題に向き合っていく仕事です。