中部電力パワーグリッド株式会社 総務部法務グループ
  • 中部電力パワーグリッド株式会社 総務部法務グループ

金城 真琴

2017年入社 法律系 卒業
CAREER PATH

インフラに関わり広く世の中を支えたいと中部電力を志望。「大学で学んだ法律の知識は社内のどこでも必要になるものだから、お客さまに近い部門で活かしたい」と考えていたため、入社後は法人営業に配属。2年後に法務部門に異動し、現在に至る。

  • 中部電力ミライズ

    三重営業本部 法人営業部

    法人のお客さまへの電力・ガスの販売業務

  • 中部電力パワーグリッド

    総務部 法務グループ

    法律相談への対応、契約書審査業務

法律の専門家として、送配電業務の法的リスクを低減

法律の専門家として、送配電業務の法的リスクを低減

私たち法務グループは、各現場で発生した困り事への法律面での支援や、業務上必要となるさまざまな契約書の審査などを行っています。
当社は街中にある電柱や鉄塔、変圧器などの設備を多く所有しています。そのため例えば自社設備が故障しお客さま宅が停電してしまった場合に、現場の方から「今回のケースではどこまで当社が法的責任を負うべきなのか」といった相談が寄せられるのです。そうした問い合わせに対し、専門家の立場から助言・サポートを行うことで、法的リスクの低減を図っています。訴訟になった場合は訴訟代理人を務める弁護士さんとともに裁判所へ提出する書類の作成や、裁判所への立ち会いなども担当しています。

裁判所に「電気とは何か?」を理解していただくために

私はこれまでに3~4件の訴訟を担当してきました。その中で難しかったのは、裁判所に「電気とはそもそも何か?」「どのような仕組みで電気が流れているのか?」といった基礎的な部分をどのように理解いただくかということ。専門的な話ですので、当社の技術部門と相談しながら裁判所に提出するための資料類を作成したのですが、専門用語を説明するために別の専門用語を使わないとうまく説明できなかったりして、書面に落とし込む作業に苦労しました。文章だけでは伝わらないと判断した場合は図表を添えるなど、さまざまな工夫を凝らし、担当弁護士さんとまとめていきました。この時、以前所属した法人営業部で学んだ電気の基礎知識がとても役に立ちましたね。

変革期のチャレンジを法律面でサポート

変革期のチャレンジを法律面でサポート

電力業界の大きな節目となったのが、発送電を別会社に分ける「法的分離」です。当社もこれを受けて2020年に3つに分社化していますが、この法的分離にあたりさまざまな法整備がなされました。そういった新しいルールにどう対応するかを検討するのも、私たち法務の担当業務です。
これまで当たり前にやっていた業務が、新しく整備された法律に抵触するということもあり得ます。最近は現場からの「こういうやり方は大丈夫ですか?」という相談を受けることが多く、自分たちが大きな転換点にいるということを改めて実感しています。
新しい経営ビジョンのもと、全社を挙げて新たな価値の創出に力を入れています。前例のない取り組みにチャレンジする中、法務部門が果たす役割は大きいといえます。

自分が関わった新サービスが世に出る喜び

法律相談を寄せられるときは、だいたい現場の方が困っている時です。例えば法的リスクが不明なため業務が前に進まないといった局面で、状況に応じたアドバイスを行うことで「助かったよ、ありがとう」と感謝されます。
また、先ほども少しお話しした通り、最近はさまざまな新しいビジネスに取り組んでいます。その際、契約書や要綱などを一からつくる必要があるのですが、私もいくつかの新サービスのリーガルチェックを担当しました。その後プレスリリースされ、特に問題もなく事業が進んでいるのを見つけたときには「あっ、私がチェックした案件だ」と小さな喜びも感じます。間接的ではあるものの、会社の新規事業に携わることができ、それが無事成功した時にはやりがいを感じますね。

私が中部電力で果たしたい約束とは

私が中部電力で果たしたい約束とは
TIPS 「中部電力の法務部門」

中部電力では金融商品取引法を扱う機会が多いなど、中部電力グループの中でも事業領域によって求められる法律の知識も変わります。そこで法務担当者の成長を図るため、中部電力グループ3社では法務担当者のローテーションを積極的に行っています。金城さんも「今後はいろんな会社の法務を経験して、あらゆる法律に精通した専門家になりたい」と話していました。

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