- 中部電力株式会社 再生可能エネルギーカンパニー 清内路水力建設所(土木部門)
猪原 暁
2016年入社 環境学研究科 都市環境学専攻 卒業「生活に欠かせないもの」に関わる仕事に魅力を感じ、中部電力に入社。2016年の入社後は既設の水力発電設備の保守工事に従事。2018年からは現在の部署で水力発電所の新設工事に携わる。
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中部電力
長野支店 飯田電力センター
既設水力発電設備の保守工事業務
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中部電力
再エネカンパニー
清内路水力建設所水力発電所の新設工事業務
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中部電力
本店 経営戦略本部
中部電力グループの経営計画策定業務
再生可能エネルギーの普及に貢献する
中部電力は再生可能エネルギー事業の目標として、2030年頃を目途に200万kW以上の新規電源開発を実現しようとしています。その一環として進められているのが、私が携わる清内路水力発電所の建設です。2022年6月の運転開始を目指して工事を行っています。
ここで私が担当しているのは、現場で生じる課題を解決しながら安全、品質、工程の管理を行う、現場管理の仕事です。飯田市を流れる黒川や阿智村の小黒川に「えん堤」という施設を設け、そこから取り入れた水を発電所まで引き込むという、大規模な工事を行っています。2か所のえん堤工事や全長約5.1kmに及ぶ導水路トンネルの建設工事などを、関係者一丸となって進めています。
きめ細やかなコミュニケーションが大きな喜びにつながる
土木工事の管理業務を行う上で特に大切だと思うのは、計画の段階から現場の状況をよく見て、工事請負会社の方などときめ細かくコミュニケーションを取ることです。さまざまな立場の人の意見を聞いて、課題解決に向かいベストな方法にたどり着いたことが、これまで何度もありました。その結果、苦労して形になった構造物を工事請負会社の方や作業員の方たちと一緒に見た時は、言葉にならないほどの喜びが湧いてきます。多くの人の力を合わせて行う仕事の手応えを感じる瞬間です。
大規模な工事は、日々の積み重ねの結晶
一般的に構造物ができるまでには、大きく分けて「計画」「設計」「施工」という3つのプロセスがあり、当社ならではの特徴と言えるのは、その3つのプロセスすべてに関われることです。構造物の計画から最後に形になるところまでを、一貫して行うことに魅力を感じています。
また、会社の風土面で大きな特徴だと感じるのが、社員一人ひとりの意見が尊重されることです。若手社員のアイデアであっても、前向きな姿勢で受け入れられます。現在の職場でも、現場の安全性を高めるための地盤改良の工法を提案し、そのアイデアが実際に採用されました。
「本当に良いもの」をつくるために
今の職場で日々感じるのは、「本当に良いもの」をつくるために力を注ぐ、関係者一人ひとりの思いの強さです。大規模な工事を成功させるために、日々の仕事の積み重ねを大切にする。その姿勢が、地域の皆さまの暮らしを支えることにつながっていると思います。一日が終わる時、暖かい部屋の中で楽しい出来事を語り合う。そうした日常のシーンを守るために、私たちの仕事があります。電気は目に見えませんが、電気にできることは無限大です。「くらしを豊かにするエネルギー」を送り届ける仕事に、私は強いやりがいを感じています。
私が中部電力で果たしたい約束とは
電力に携わる土木技術者は、「電力土木技術者」と呼ばれています。それは、再エネ(水力・風力・バイオマス・地熱)、火力、原子力、変電などあらゆる事業フィールドで必要とされ、多種多様な設備の調査・設計・施工・維持管理のノウハウを有すること、電力を安全・安定・安価にお客さまにお届けするという気概をもって、日々、自然と向き合い努力を続ける電力に関する土木設備のプロだからです。そして、時代が変化しても、電力の基盤を支える技術者として貢献し続けていきます。