- 中部電力株式会社 本店 経営管理本部 収支管理G
松尾 俊哉
2013年入社 経済系 卒業「人生の長くを割いて働くのだから、やりがいのある仕事につきたい」と、広く社会に貢献できる中部電力を志望。これまでに本店の経営戦略本部をはじめとした経営に関わる部署に席を置き、会社上層部の意思決定をサポートする業務を複数経験してきた。2021年より現在の仕事についている。
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中部電力ミライズ
岡崎支店 刈谷営業所
電気料金回収
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中部電力
経営戦略本部
CSR・業務改革
推進グループ決裁権限・カンパニー制、分社化対応
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中部電力
コーポレート本部
計画管理・IRGIR活動、要員計画の策定
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出向
公社)日本経済研究センター
経済予測の手法などを学んだ
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中部電力
経営戦略本部
CSR推進グループESG評価機関対応、CSR推進
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中部電力
経営管理本部
収支管理グループ全社収支計画のとりまとめ
経営の近くで会社の意思決定をサポート
私は入社3年目から現在に至るまで、経営の中枢に近い部署で働いてきました。具体的には分社化への対応、グループ全体の要員計画策定、ESG活動やCSR活動の推進などに携わり、現在は経営管理本部の中で収支計画という業務に携わっています。
これは中部電力グループ全体でこの先どれくらいの収支が見込まれるのかを予測するというもので、私たちは3ヶ月ごとに上がってくる各グループ企業の収支報告をもとに、事業計画や市場動向などを考慮して「今年度や来年度の収支はこのようになると見込まれる」という数字をまとめていきます。この予測は中部電力グループがこの先どのような道を歩むのかを判断する材料となり、次にどんな手を打つべきなのか経営の意思決定をサポートする役割を果たしています。
グループ収支予測をできる限り精確に
中部電力グループは連結で100社以上に上り、年間の総売上額は2兆5000億〜3兆円にも達します。グループ各社がそれぞれ独自に作成した業績見込みと、事業計画や実際の業績の進捗具合を照らし合わせ、どれくらいズレがあるのか、またそのズレは何に起因するものなのかを分析。各社の業績が今後どうなるのかきちんとしたエビデンスをもとに取りまとめ、中部電力グループ全体としてどういう数字になりそうなのかを予測しています。
予測といっても原油やLNG(液化天然ガス)などの原料価格や卸電力取引市場の動向、為替レートなどさまざまな外的要因によって収支は大きく上下します。不確定要素が多くある経営環境において、可能な限り正確な数字をはじき出すことが私たちに課せられたミッションです。
変化し続ける経営環境を見通す力とは
電力業界は改革の真っ只中にあり、これまでの10年とこの先の10年はまったく違うものになるはずです。そこにこの「未来を予測する」という仕事の難しさがあります。
私は2018年からの2年間、グループ全体の要員計画の策定に携わりました。事業環境の変化に伴い、例えばデジタルに特化した人財や、経営ビジョンに示される新規事業を形にしていく新たな人財が必要となる中、コスト面も含めた最適な採用・育成プランの策定が求められました。
新入社員は数十年にわたり在籍するので、少子高齢化の進行など中長期的な社会情勢などを踏まえた制度面についても検討する必要があります。若者の価値観なども含め、多種多様な側面に目を配りながら計画を練り上げていくのは容易ではありません。
ビジョンを形にする夢のある仕事
それでも私自身はこの仕事に面白みを感じています。先ほどの要員計画であれば数年先、場合によっては十数年先に、私たちの策定した計画をもとに世の中を驚かせる新事業を生み出すかもしれません。経営ビジョンで語られている姿を具現化させていくというのは、とても夢のある仕事だと思います。
現在の仕事で言えば、会社全体の収支構造がどうなっているか、その中身を知れることも面白いですね。これまではざっくりとしか分からなかった事業の動きがはっきり見えるようになるので、そのあたりの理解が進むことで視野が広くなったように感じています。
今後は、さらなる収支管理の高度化にも挑戦したいと考えています。ただ、今はとにかく学ぶことが多く、まだまだ時間がかかりそうですが、ひたむきに努力していきたいです。
私が中部電力で果たしたい約束とは
彼の目指す経営計画とは、経営陣が描くビジョンを実現させるためにやるべき具体的な目標を立て、そこに至るまでのルートと各部門での行動指針をまとめた計画のことを指します。3〜10年のスパンで経営環境の変化を予測し、それらに対応する具体策を先んじて設定。継続的な企業成長を実現させていく役割です。