経営戦略部門

加速する脱炭素化の流れや新型コロナウィルスによる生活様式の変化など、中部電力グループの企業経営を取り巻く環境は急速に変化しています。このような中、企業価値向上につながるような「経営の方向づけ」やグループ経営強化に向けた取り組みをおこなうのが経営戦略部門のミッションです。事業領域分野ごとに事業会社(中部電力パワーグリッド、中部電力ミライズ、JERA)とグループ会社が一体となった成長戦略やゼロエミッションへの道筋を立案するとともに、会社の中長期的な業務運営方針をはじめとする経営計画の策定などをおこなっています。さらに、設備投資計画や資金計画の立案、将来の電力の安定供給に向けた電源設備計画の総合調整を実施しています。加えて、グローバルな情報収集などのため、ワシントンやロンドン、ドーハなどに事務所を設けており、世界や日本全体の社会・経済の情勢分析や調査も重要な任務です。
近年では、これまで国内で培ってきたノウハウを活用し、ヨーロッパやアジア諸国での海外事業の展開や、資源循環ビジネスを含む地域インフラ事業の推進など、今後の新たな収益源確保に向けた取り組みも行っています。

主な仕事

経営戦略

経営戦略

わたしたちを取り巻く社会は、産業、技術、暮らしなどの面で、今後大きな変化が予想されます 。そうした変化の中で、脱炭素をどう実現していくか、分散・循環型経済への移行をどうリードしていくか、安全・安心なコミュニティ作りにどう貢献するか、エネルギーをめぐるビジネスの芽や取組みの必要性は、数多くあります。
経営戦略部門は、経営層への提言や、他部門・グループ会社との議論を通じて、こうしたビジネスや取り組みの実現のための方向付けを行っています。また、「中部電力グループ 経営ビジョン2.0」などを、社外公表しています。

DX戦略

DX戦略

当社は、電力事業などから得られる膨大なデータを活用して新サービスを創り、エネルギーとともにお届けするビジネスモデルへの変革を目指しています。
DXとして、新サービス開発に参画し、データ蓄積・連携の仕組みや機械学習によるデータ分析のビジネス活用の実現に向けて、再エネ・不動産・医療など多岐に及ぶテーマで社内外のメンバーと連携しながら取り組んでいます。
また、社内業務の変革について、データ分析による設備老朽化の予測やドローンを活用した巡視効率化の構想、コミュニケーション変革を実現するためのチャットツールの整備など幅広く取り組んでいます。
日々の業務においてはチャットツール等を用いてメンバ間でフラットなコミュニケーションを実践しています。

CSR推進

CSR推進

当社は、CSR(企業の社会的責任)を事業活動全般を包含する最上位概念と位置づけ、ESGの観点を踏まえて事業遂行することで、企業価値を高めながら、SDGs達成や社会の持続的な発展(サステナビリティ)への貢献に努めています。そのため、事業活動における全てのステークホルダーとの対話を通じた、中長期的な成長の実現に向けて取り組んでいます。具体的には、株主・投資家との継続的な対話内容等を経営会議に報告する等、ステークホルダーの声を把握し、経営層との共有を通じて、事業活動に反映するとともに、ステークホルダーとのコミュニケーションのツールとして、財務・非財務情報を体系的にまとめた統合報告書を発行しています。

グループ全体最適

グループ全体最適

経営戦略部門には、事務系・技術系を問わず様々な分野の社員が在籍しており、当社グループ全体として最適な電力供給に関する計画を策定しています。
当社グループがおかれている事業環境は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた政策や電気事業制度の変更、脱炭素化の促進と電力の安定供給との両立、燃料価格の急激な高騰など、不確実性の高い変数を多く含んでいますが、様々な市場の現状分析や将来見通しを行うことで、中長期的な電力供給のあるべき姿を検討するとともに、それを実現するための実施戦略を立案しています。

経営戦略部門 アライアンス推進室

アライアンス推進室は、M&Aや他社との事業提携を通じて、エネルギーを核とした基幹事業領域の強化や新たな事業領域の拡大に取り組んでいます。これまでに、燃料・火力発電事業を吸収分割により「株式会社JERA」へ承継する事業統合や、「中部電力ミライズコネクト株式会社」を設立し異業種間の商材や技術を融合することで新たなサービスを創出する合弁事業などを実現しています。事業領域の拡大には、M&A等を活用し、必要なノウハウ・人財等を含む新たな事業基盤の獲得に順次取り組んでいきます。至近では、資源循環事業を先駆的に展開する「株式会社市川環境ホールディングス」へ出資参画しました。
このような取り組みを推進するため、アライアンス推進室には、事務系・技術系を問わず、法務・財務・営業・企画・火力・土木・原子力等の多様なバックグラウンドを持つ人財が集結しています。それぞれのスキルや個性を活かしながら、アライアンスのスキームや事業性の検討、M&Aにおけるデューディリジェンスや交渉などに対応し、事業構造の最適化に有効なアライアンスを企画・実行する部門として、中部電力グループの更なる成長・発展の一翼を担っています。

部門・職種紹介一覧に戻る