主な仕事

巡視・点検
公衆保安の確保と安定供給を使命に、ダム・発電機等の設備に不具合がないか、巡視・点検を行います。
設備の不具合や台風等による災害が発生した場合には、発電を早期に再開させるために速やかに現場へ出向し、不具合箇所の調査や発生原因の分析、復旧のための処置を行うことで、発電設備の早期運転再開を行います。

工事業務
長年に亘って使用した機器は、自然劣化や腐食・摩耗により機能が低下します。このため、必要の都度、水車・発電機の修繕や取替工事等を行い、発電量の増加や機能回復を行います。

電源開発(水力)
水力発電は安定した発電量を長期に亘って得ることができる純国産の再生可能エネルギーであり、清内路水力発電所や安倍川水力発電所などの建設を進めています。電源開発にあたっては、流況調査や発電出力・電力量の計算などの適地選定から始まり、構造物の設計、建設工事費の計算、経済性の評価、さらには地域住民の理解獲得などを行っています。それらを基に各種届出や申請を経て、現場に着手していきます。現地では土木工事から始まり、水車発電機や変電設備などの電気工事も同調して進めていきます。メーカー、工事業者とも協力しながら、安全第一で作業を進め、数年かけて運転開始に至ります。

電源開発(風力)
2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けた再生可能エネルギーの主力電源化に大きく貢献する風力発電。その中でも洋上風力は陸上風力と比べて賦存量が大きく、騒音、景観などの環境問題が少ない、将来有望な再生可能エネルギーです。陸上風力の開発・運営で培った経験を活かし、洋上風力開発にも積極的に取り組んでいます。

水力制御
刻々と変化する河川の状況の中、24時間365日、水力制御所にて制御員が交替勤務で無人のダムおよび発電所を集中管理しています。レーダーや雨量データなどの情報をもとに、河川が増水すると予測した場合には、ダムのゲートを操作して放流します。また、発電所の運転スケジュールに合わせて、水車・発電機の運転・停止操作を行います。これらの操作においては、指差呼称などの確認により、安全かつ確実な操作を行わなければなりません。そのために日々、専門知識の自己研鑽に励み、万一のトラブルに備えた適切な運転操作の習得を行っています。