原子力部門

原子力発電を取り巻く環境は厳しい状況にありますが、エネルギー資源の乏しい日本においては、安全確保を大前提に、原子力発電によって安定的に電気を供給することは電力会社の社会的使命です。また、特定の電源に過度に頼ることなく多様な電源を柔軟に組み合わせることは、エネルギーセキュリティや地球環境、経済成長の面からも持続的に豊かな暮らしを支える国家戦略の根幹です。こうしたなか、原子力部門ではプラントの安全性向上や、より高度な管理技術の開発、日本の原子燃料サイクルを含めた原子力長期政策の分析・策定などを担当しています。また、国内初となる商用軽水炉「浜岡1、2号機」の廃止措置に取り組んでいます。私たちは透明性の高い業務運営に努めるとともに、わかりやすく丁寧な説明を基本とし、原子力の信頼回復と理解獲得に向けた活動を展開しています。

主な勤務地

愛知県、静岡県

部門内各グループの役割

  • 運営基盤分野

    発電所全体に関わる防災業務や核物質防護・警備業務を担当し、放射線管理や業務の機械化に関するシステム開発も担当します。

  • 発電分野

    交替勤務により、発電設備の運転操作や巡視点検を行うとともに、放射性廃棄物や水質の管理を担当します。

  • エンジニアリング分野

    発電所設備の共通的な設計を行うとともに、改良工事や点検工事の設計から予算管理・発注まで一貫して担当し、原子燃料・使用済燃料管理の業務も担当します。

  • 保修分野

    機械・電気および通信設備の管理や日常保修・改良工事・点検工事を実施し、現場作業に関わる業務を担当します。

  • 廃止措置分野

    日本で初めての商用軽水炉の廃止措置となる浜岡原子力発電所1・2号機の廃止措置計画や工事を担当する部署です。

主な仕事

初動対応

防災

事故発生時に真っ先に現場に駆けつけるスペシャリストチーム「緊急時即応班(ERF)」は、24時間365日発電所敷地内の初動対応の役割を担い、事故発生直後から迅速な対応が行えるよう常に訓練を怠らず有事に備えています。

運転

運転

発電所を運転する運転員は、中央制御室において24時間365日安全かつ安定運転を心掛けなければなりません。そのために日々、専門知識の自己研鑽に励み、万一のトラブルに備えた適切な運転操作の習得を行っています。

水質・放射線管理

水質・放射線管理

化学系、原子力系の知識を生かし、異常兆候の早期発見・事象拡大防止や放射線の管理をすることで発電所内で働く人々や、発電所周辺環境の安全を守っています。

設備の新設・改良・保修点検

設備の新設・改良・保修点検

電気、機械系の知識を生かし、安全性向上対策に関する設備の新設や原子力発電に関わる設備の取替工事や改良、既存設備の定期点検や修繕工事をメーカや協力会社のみなさまと協働し安全を最優先に日々取り組んでいます。

廃止措置

廃止措置

運転を終了した浜岡原子力発電所1・2号機では、全燃料の搬出が完了し、解体工事準備期間(廃止措置第1段階)として、汚染状況調査や除染作業を進め、現在は原子炉領域周辺エリアの解体撤去工事(廃止措置第2段階)を試行錯誤しながら進めております。

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